DMM英会話の中でも人気の高い教材「デイリーニュース」
そのデイリーニュースについて、特徴、効果的な使い方、など詳しく解説したいと思います。
これまでオンライン英会話を900回以上をレッスンをしてきて、他社のデイリーニュースも多く受けてきましたので比較などもしながら説明していきたいと思います。

他社のも含めてデイリーニュースだけで200回以上レッスンを受けている一番のお気に入り

他のオンラインレッスンでも使われることもある程良い教材です。実際にCambly(キャンブリー)のネイティブ講師もDMMのデイリーニュースをおススメしていました。
DMM英会話のデイリーニュースの特徴

DMM英会話以外だと、ネイティブキャンプもデイリーニュースに力を入れているオンライン英会話。
共に甲乙つけがたく共通点が多いですが、
といった違いがあります。
DMM英会話とネイティブキャンプのデイリーニュース比較詳細はこちらの記事もご参考ください。
その他にもレアジョブでもデイリーニュースは人気の教材です。
種類・ニュースの数
毎日5記事が新たにリリースされます。(以前は4つだったのが23年11月15日から5つに増えたようです)

1年前は1日3記事だったのが、少しずつ増えています。
カテゴリ別、レベル別、日付などで選ぶことが出来ます。
過去のアーカイブも入れると、7,000ほどの記事があります。

カテゴリーはテーマや地域別に全部で98種類、それぞれがランダムに少ないもので10日に1回、多いもので5回程度の頻度でリリースされます。
- Science & Technology(科学/技術)
- Culture & Entertainment(文化/エンターテインメント)
- Economy & Business(環境/ビジネス)
- Health(健康)
- Language & Education(言語/教育)
- Asia & Pacific(アジア)
- USA & Americas(アメリカ)
- Europe(ヨーロッパ)
Middle East & Africa(中東/アフリカ)
テキストの構成とレッスン内容
テキストは、5つのExerciseから構成されています。
- Vocabulary
- Article
- Questions (もしくはDiscussion)
- Discussion
それぞれに詳しくみていくと
Exrcise 1 : Vocablary
6種類の単語について、意味と例文を音読していきます。講師から、講師の後にリピートするか、自分で読むか、どちらが良いか聞かれます。

ネイティブキャンプの場合は単語の音声はネイティブの録音したものなのでそこが少し違います
単語と例文は音声がついているものもありますが、レッスンではあまり使いません。(もちろん使いたいと言えレッスン中でも使えますし、予習、復習で使うことも可能)

Exrcise 2 : Article
200~300文字程度の比較的短めのニュース記事を音読します。こちらも講師から講師が読んでリピートするか、自分で音読するかを聞かれます。
音声はついていません。(★ネイティブキャンプとの違い)

ネイティブの録音された音声があるかないかが大きな違いですね
Vocabularyもそうですが、自分で読む場合は講師に発音やイントネーションが間違っていたら指摘してもらうように前もって言っておいた方が良いです。

Exercise 3 : Questions(もしくはDiscussion)
記事を読み終えると、記事に関連した3つの質問に答えます。
考えて答えるというより、記事の中に書いてある内容をそのまま答えるので、短くて簡単な記事であれば読み返さなくても答えることが可能ですが、少し複雑な記事だと読み返す必要があります。

こちらのExercise3は、こちらで説明したQuestionsの場合とDiscussionの場合とニュースによって異なる場合があります。
Exercise 4 : Discussion
続いては記事の内容に関するDiscussionです。記事の内容について自分の意見を答えていくというパート。

ネイティブキャンプのようなYes、Noのどちらかを答えてその理由を述べる問う形でだけでなく、比較的オープンな質問も多いという印象。
記事の内容にもよりますが、比較的簡単に答えられる内容が多いという印象です。
ここでどれくらい議論するかは講師によって多少バラつきはあります。

Exercise 5 : Futher Discussion
最後は、記事そのものの議論ではなく、記事に関連したテーマに沿っての議論。フリーディスカッションに近い形。
残り時間や、講師によってどれくらい議論するかが多少分かれる内容。
ここの議論を重視したい場合は前半部分は予習で済ませてVocabularyは飛ばしたり、記事の音読も自分だけでやる、などの方法もあると思います。

対象レベル
対象レベルは、中級~上級までで、
DMMで定義されている10段階のレベルのうち、レベル5~10まででそれぞれの記事がありますが、
Intermediate(中級(5~6))が2記事、Advanced(上級(7~8))が1記事が基本ですが、まれに、Proficient(熟練(9~10))もあります。
が毎日リリースされます。
レベルの目安は以下の通りです。
まずは自分のレベルをだいたい把握しておくのが良いと思います。以下の表はDMM英会話が設定しているレベルです。
レベル | できること | TOEIC | 英検 |
1 Beginner | アルファベット、数字、あいさつ、基本的な表現が使える | 0-110 | 5級 |
2 Beginner | 身近なものについて質問ややりとりができる | 120-175 | 4級 |
3 Beginner | 自分の日常生活や気持ちの説明ができて、買い物など基本的なシチュエーションにも対応できる | 180-220 | 3級 |
4 Intermediate | 簡単な日常会話を楽しめる | 235-390 | 準2級 |
5 Intermediate | 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる | 395-545 | 準2級 |
6 Intermediate | 日常会話を問題なく楽しめる | 550-640 | 2級 |
7 Advanced | 字幕なしでもテレビや映画が分かる | 645-780 | 2級 |
8 Advanced | 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる | 785-855 | 準1級 |
9 Proficient | いろいろなボキャブラリーを使ってネイティブとスムーズに会話ができる | 860-940 | 準1級 |
10 Proficient | 外資系企業で学習中の言語を流暢に使える | 945-990 | 1級 |
どのレベルも基本的には同じ構成。(ディスカッションか質問への回答かの違いはニュース毎にあり)
レベルが上がるごとに記事が難しくなります。
期待できる効果
スピーキング
何といっても最も効果があるのはスピーキングの強化。
レッスンの最後のディスカッションのパートでニュースに関する質問に対して自分の考えを表現するのでスピーキング力が鍛えられます。
特に、DMM英会話ではDiscussionの数が多く、時間も多く取りますので、スピーキングを鍛えることが出来ます
リーディング
200文字前後とボリュームは多くはありませんが、リーディング力の向上も期待できます。
ただ、どちらかというとレッスン中はリスニングや音読を中心にやるので予習や復習の際にしっかりとリーディングする必要はありそうです。
語彙
ボキャブラリーのパートで新しい単語、それ以外も記事の中に知らない語彙があれば新たに学ぶことになります。
レッスン中に新しい語彙を使って自分で例文を作ってみて違和感がないか確認してもらったり、逆に講師に例文を作ってもらうなどもおススメの使い方です。
発音
ボキャブラリーのパートで単語だけでなく、例文の音読、Read Outでも記事全文を音読して発音間違いがあれば講師が訂正してくれます。
リスニングはあまり期待できない
スピーキングに力を入れている分、リスニングの時間はあまりありません。残念ながら、読み上げの音声もないので、予習・復習時にリスニングをするということもできません。
3社のデイリーニュースを受けてきた経験から期待できる効果について簡単に比較してみました。
DMM英会話![]() | レアジョブ![]() | ネイティブキャンプ![]() | |
スピーキング力 | 👑 | 〇 | 〇 |
リスニング | △ | 〇 | 👑 |
リーディング | 〇 | 👑 | 〇 |
語彙 | 〇 | 〇 | 〇 |
発音 | △〇 | △ | △〇 |
スピーキングは3社ともディスカッションがありますが、設問数はDMMが一番多いし、ディスカッションを重視しているという印象。
リスニングは、レアジョブも予習・復習を通して鍛えることは出来そうですが、レッスン中にリスニング、その後確認問題があるネイティブキャンプが一番重視している。DMMは音声がないのが残念。
リーディングはレアジョブ。他の2社も音読や設問はありますが、レアジョブは内容理解の質問や要約も求められる。
語彙はどこも同じような感じでしょうか。
発音については、ネイティブスピーカーとレッスン出来るネイティブキャンプとDMMの方が良いですね。ただし、ネイティブは追加料金オプションなので、基本プランだとどこも同じ。
効果的な受け方

適度に予習をしてからレッスン
レッスン前に少しだけ予習しておく方が効率的、効果的にレッスンを受けることができます。
5分~10分程度、知らない単語をチェックしたり、さらっと記事をみたり
ニュースに関連する情報を収集しておくとディスカッションの時に役立ちます。
最近話題のChatGPTを活用した予習もおすすめです。以下の記事で具体的な方法を解説していますのでご参照ください。
ボキャブラリーは自分でも文章を作ってみる
DMMではあまり経験がありませんが、ネイティブキャンプなどでは新しく出てくるボキャブラリーを使って他の例文を作ってみて、と言ってくる講師もいます。
はじめて見る単語だと難しいですが定着させるにはなかなか良いアイデアだと思います。
せっかくなので、講師から言われない場合でも自ら提案してみて、間違いがあれば指摘してもらったり、より自然な表現を教えてもらうのがおすすめです。
レッスン後は音声を聞きながら、チャットBoxをみながら復習
自動録音機能を活用して、音声を聞きながら復習するのがおすすめです。
特にディスカッションのパートでは自分の表現がどうだったか、より良い表現がなかったか、などレビューしながら次に生かす。
時間がない場合は倍速で音声を聞くこともできます。
講師によってはチャットBoxに発音違いや、正しい表現、模範解答のコピーを書き込んでくれますので、それらも見ながら復習すると良いです。

ついついサボってしまいますが、予習より復習の方がより重要です
ディスカッションの回答案を考えておくのも一つの方法
毎回でなくても良いですが、ディスカッションの回答案を予習の際に考えておくのも一つの方法。
その場で答えるのも大事ですが、そうすると自分の得意な表現や決まった言い回しが多くなってしまうのことが多くなってしまいます。
なので事前に回答案を作っておいて、講師とレビューして表現の幅を広げるのに役立てるというも良い方法です。
まとめ

デイリーニュースは多くある教材の中でも特におすすめで、スピーキングを中心に、リスニングやリーディング力の向上などの英語技能をバランス良く鍛えることが出来ます。
リリース数も多くトピックの種類も豊富なので、時事問題にも詳しくなることが出来ます。
多国籍の講師とニュースをレビューすることで、色々な意見も聞くことが出来るので、考え方や文化の違いなどにも触れられ、自分自身のグローバル化にも役立つ教材。
ご紹介した効果的な使い方はおすすめなのでぜひ試してみてください。
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