昨年の11月にリリースされて世界中で話題になっているChatGPT、英語学習にも最適ということですが実際にはどうなのでしょうか?
ChatGPT単独でもいろいろな英語勉強法があるとは思いますが、この記事ではChatGPTをオンライン英会話の予習ツールとして効率的かつ効果的に使う方法について実例を交えながら解説していきたいと思います。
豊富な教材や質の高いサービスで人気の「DMM英会話」、その中でも人気の高い教材である「デイリーニュース」です。
ちょうど、ChatGPTに関するニュース記事がありましたのでそちらを使ってみました。
ChatGPTとは?
アメリカの非営利団体のOpenAIが開発した自然言語処理技術を活用したAIアシスタントで、GPT3.5は誰でも無料で使用することが出来ます。
2023年3月にはアップグレード版のGPT-4がリリースされ、さらに高度な機能を備えています、こちらは有料(月額20ドル)となっています。
この記事で解説しているのは、無料で使えるGPT-3.5を使った英語学習です。
DMM英会話とは?
DMM英会話は人気のオンライン英会話スクールのひとつ。
豊富な教材、ネイティブスピーカー含めた多国籍の講師や人気アプリiKnow!が無料で使えるなどが特徴の大手オンライン英会話スクール。
非ネイティブとの毎日25分のスタンダードなコース(7,900円)から、月8回(5,450円)、やその他にも1日2レッスンやネイティブとのプラン、など選択肢が多いのも魅力の一つ。
他のスクールと比較しても教材、講師(国籍、レベル)、システム、等のバランスの良いスクール。
DMM英会話の詳細レビューはこちらの記事を参照ください。
ChatGPTを使ったデイリーニュースの予習方法の実例

では、具体的にChatGPTを使用してDMM英会話のデイリーニュース教材の予習を実践してみたいと思います。
DMM英会話のデイリーニュースは毎日3記事がリリースされる人気の教材ですが、
今回使用するのはChatGPTに関連した記事。レベルはAdvanced(7)の内容です。
ChatGPTをつかってChatGPTに関連した記事の内容を予習するもが面白いかなと思い選びました。
これら以外にも、AIに関連したニュースやChatGPTに関連したニュースなど過去のアーカイブから検索して探すことが出来ますので自分にあったレベルのものや興味のありそうな内容のものを見つけることが出来ます。
「ChatGPT Helps Man Launch Business in 24 Hours」という記事、を選んでみました。

デイリーニュースのレッスンは以下の4つのパートで構成されていますが、特に1のVocabulary(ボキャブラリー)と3のDiscussion(ディスカッション)、でChatGPTを活用した予習が効果的なレッスンにはおすすめです。
- Vocabulary(ボキャブラリー)
- Ariticle (記事)
- Disucssion(ディスカッション)またはQuestions(質問)
- Furtuer Discussion(さらなるディスカッション)
DMM英会話のデイリーニュースについてはこちらの記事で詳細解説しています。
Vocabulary : 新しい単語や熟語を定着させるのに効果的

今回のレッスンで出てくる新しいボキャブラリーは上記の6つです。
レッスンでは、発音の確認や意味について講師と確認していきますが、特に初めてみる単語だとレッスンだけで定着させるのは難しいのではないでしょうか。
そこで、ChatGPTを使ってもう少し理解を深めておくのが良いと考えました。
例えば、以下のような単語帳を作ってもらったり

特に、新しい単語を使った例文はレッスン中にも講師から課題として出されることもありますので予習しておくと気が楽です。

良い課題なのですが、レッスン中は緊張して例文が上手く出てこないこともあるので事前に例をみておくと安心してレッスンができます。

これ以外にも項目を追加したり、カスタマイズしていくことが出来ますので自分の好みにあった方法をみつけていくのがおすすめです。
さらに、全部使った英文を作ってもらったりすることが出来ます。

このほかにも、覚えやすい文章にして、などいろいろと試してみると面白いです。
その他にも、自分で例文を作ってみて文法チェックしてもらったり、ネイティブに近い表現や言い換えなどをお願いしてみるのもおすすめの使い方です。
本文の要約:効率化(時間節約)におすすめ
続いて、本文の要約です。

ChatGPTが最も得意なことの一つが文章の要約。せっかくなのでやってもらいます。

個人的には、もともと本文がそれほど長くはないので、要約の必要性は低いという印象ですが、時間がないときには便利だと思います。

こちらは少し長いですが。必要に応じて文字数を指定するなど、調整することも出来ます。

要約は同じ本文でも毎回回答が少しずつ変わります。「簡単な表現で」など追加要求も可能。
問題を作ってもらう:記事内容を理解するのに効果的
Intermediate(中級)レベルまでは、記事内容を理解しているかを問う問題がありますがこちらの記事は、Advanced(上級)なのでレッスン内容にはありません。
代わりにChatGPTに作ってもらいます。

答え合わせまでしてくれます。

設問数や選択肢の数、難易度、記述式、いろいろとアレンジできます。
Discussion:議論の内容を深めたり表現の幅を持たせるのに効果的
レッスンの最後で「デイリーニュース」教材の中でもスピーキング力を上げるための重要なパート。
ChatGPTを使ってレッスン内容をより深いものにすることが出来ると思います。これまで自分の回答が表面的だったり、いつも似たような表現だったという悩みを解決するのに役立ちそうです。

これらの問いに対して、ChatGPTの意見を聞いてみます。
まずは1つ目の「このストーリについてどう思うか?」という記事全体に対する意見を求める議題。

個人的な意見を求めると、必ず前置きしてきますね。
日本語訳もしてもらいます。

表現方法や使っている単語など参考になります。
続いて、二つ目の「新しいビジネスを始めるのにチャットボットを使うのはどう?」という少しオープンな質問です。こちらもChatGPTに意見を聞いてみます。

優等生的な答えですね。でも、単語や表現は参考になって良いですね。
こちらも日本語訳もお願いしました。


各設問に対してもっと深堀してチャットを繰り返したり、表現や長さ、難易度を変えたりすることももちろんできます。
Further Discussion : 会話の練習、文法や表現のチェックにChatGPTを使う
こちらは、予習というより、レッスンで出来ないことをChatGPTで代用する自習向けのアイデア。
レッスンではなかなか講師が間違いを指摘してくれない(時間がなくてできない)ことが多いので、文法の間違いを直してもらったり、より自然な表現に変えてもらうのに便利です。
以下が、設問の例ですが先ほどのDiscussionよりさらにオープンな内容になっています。

この設問を使ってChatGPTと簡単にやり取りし、その後に間違いなどを指摘してもらうことにします。

少し短いですが、以下のように間違いの訂正と、より自然な表現を提案してもらいます。


依頼(プロンプト)の仕方によって回答方法が変わってくるので色々と試してみるのが良いと思います。
その他の使い方や注意点
その他の使い方の例を列挙してみます。これからも使っていく予定ですので他にも思いついたら追加していきたいと思います。
- Exercise1で出てくる単語以外で本文で使われている単語から単語帳を作成してもらう
- ディスカッションの内容をベースにChatGPTと議論を続けてみる
- ディスカッションの回答例を自分で用意して添削してもらったり、言い換え(よりネイティブに近い表現など)をしてもらう
- 音声拡張機能(Voice Control for ChatGPTなど)を使って記事の読み上げや音声でのやり取りをしてみる
- ニュース記事の続きを書いてもらう
使ってみて注意した方が良いと思った点は以下です。
- ChatGPTはあくまでも英語学習として使う(ニュースの内容を聞いても真実でない場合がある)
- 質問の仕方(プロンプト)には慣れが必要、最初は思い通りの答えが得られないこともある
- 予習でやることを絞らないと延々とChatGPTを使ってしまう
- 時間帯によっては回答が得られないことやレスポンスが遅いことがある
まとめ

ChatGPTを使ったニュース教材のおすすめの使い方
・新しい単語や熟語の類義語、例文など表形式で作ってもらい、定着させるのに役立てる
・ニュース記事を要約してもらい内容を把握
・問題文を作ってもらい、リーディング力を鍛える
・ディスカッションの内容を元に回答例を作ってもらい、議論の内容を深め表現を広げる
・会話の練習、文法や表現のチェックにChatGPTを使う
その他に時間があればおすすめの使い方
・Exercise1で出てくる単語以外で本文で使われている単語から単語帳を作成してもらう
・ディスカッションの内容をベースにChatGPTと議論を続けてみる
・ディスカッションの回答例を自分で用意して添削してもらったり、言い換えをしてもらう
・音声拡張機能を使って記事の読み上げや音声でのやり取りをしてみる
・ニュース記事の続きを書いてもらう
使う上での注意点
・ChatGPTはあくまでも英語学習として使う(ニュースの内容を聞いても真実でない場合がある)
・質問の仕方(プロンプト)には慣れが必要、最初は思い通りの答えが得られないこともある
・予習でやることを絞らないと延々とChatGPTを使ってしまう
・時間帯によっては回答が得られないことやレスポンスが遅いことがある
ChatGPTは単独でも英語学習に使えますが、得意なのは4技能のうちライティングやリーディング、一方でオンライン英会話は、スピーキングやリスニングを向上させるのに役立ちます。
両方をうまく組み合わせて効率的に学習するだけでなく、4技能を効果的に向上させる相乗効果がありそうです。

ChatGPTでも拡張機能(例えば、Voice Control for ChatGPTなど)を使えば音声でのやり取りも可能ですので、スピーキング、リスニングの練習も出来ますが、得意なのはやっぱりリーディング、ライティングという印象です。
特に今回紹介したようなデイリーニュースのような教材は特にChatGPTを活用した予習や復習に役立つと思います。
ニュース記事が豊富でおすすめのオンライン英会話は今回紹介したDMM英会話とネイティブキャンプ、レアジョブ英会話が有名ですのでぜひ試してみてください。
ネイティブキャンプ、レアジョブ、ともに違いはありますが大まかな構成はDMM英会話と似ていますので今回紹介したようなChatGPTを使った予習方法は適用出来ると思います。
補足:デイリーニュース教材のあるオンライン英会話スクール
大まかには以下のような特徴がありますが、詳細は本サイトの比較記事も参考にしてみてください。
- とにかくたくさん自由にレッスンを受けたい → ネイティブキャンプ
- 毎日コツコツ、カリキュラムに沿ってレッスンを受けたい → レアジョブ英会話
- ふたつの中間でバランスが良い → DMM英会話
ネイティブキャンプ
予約なしでレッスン受け放題が最大の特徴のネイティブキャンプ。
週末にまとめて受けたい、隙間時間に気軽に受けたいというような方にはぴったり。
教材も初心者~上級者まで対応、文法、発音、スピーキング、などの基本的な技能を向上させる教材や、人気のデイリーニュースなど教材も豊富、カランメソッドがあるのも特徴の一つ。
講師は多国籍なのでいろんな国の講師とレッスンが出来る。
ネイティブプランもあるので上級者でも満足の内容。
DMM英会話
多国籍の講師と充実した教材や人気アプリiKnow!が無料で使えるのが特徴のDMM英会話。
教材もネイティブキャンプ同様に充実。DMM英会話のデイリーニュースはディスカッションには最適の人気教材。
ネイティブキャンプとの違いはレッスンは予約制、ある程度決まった講師とのレッスンを受けたい場合はDMM英会話がおすすめ。
日本人講師は別オプションですが、フィリピン人含む多国籍の講師も多く在籍、講師の採用率も5%と厳選している。
ネイティブキャンプ同様にネイティブプランもあるので上級者でも満足の内容。
レアジョブ英会話
ネイティブキャンプ、DMM英会話と比較すると、カリキュラム通りにきっちりと進めていくのでしっかりと学習していきたい初心者~中級者におすすめ。
レベル毎にカリキュラムが分かれており、例えば日常英会話のコースにある、実用英会話という教材だと、5回1クールになっており、それぞれのレッスンで同じテーマで4技能(リスニング、スピーキンググ、リーディング、ライティング)を鍛えるレッスンと最後に復習、という形。
レベルも10段階に分かれており、そのレベル分けがしっかりしている。
日本人講師によるカウンセリングも2022年10月以降に加入の場合は無料で月1回受けられるので初心者にも安心。
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